授業科目概要

本講義では、歯科補綴学の治療術式、歯科補綴装置の構造と機能、製作法、診療補助について学ぶ。
歯・口腔・顎の欠損から生じる失われた形態と機能を、人工装置を用いて回復し、維持するための歯科補綴装置に関する知識を身につけ、歯科衛生士として、歯科医師、歯科技工士とのチーム医療のなかで、適切な診療補助を行うことができるようにする。

本講義は、本学附属歯科診療所や歯科医院における歯科治療(田中)、歯科技工業務(伊藤)、歯科衛生業務(天池)の実務経験に基づいて行う。

学習目標(一般目標)

歯の喪失に伴う変化、補綴歯科治療の流れ、および歯科補綴装置の種類と製作方法を理解する。

学習目標(到達目標)

【歯科補綴学】
1. 歯の欠損に伴う口腔内の変化がわかる。
2. 歯や顎の欠損に応じた補綴歯科治療を判断できる。
3. 歯科補綴装置の形態と機能を理解する。
4. 歯科補綴治療の流れについてわかる。
5. 補綴装置の種類、構造、適応がわかる。
6. 補綴歯科治療において歯科衛生士の役割を理解する。
7. 補綴歯科治療において歯科技工士の役割がわかる。

成績評価方法

【成績評価方法】
1. 定期試験 90%(田中50点、伊藤20点、天池30点の合計を90点満点に換算する)
  受講態度 10%
2. 定期試験で60%以上得点できなかった場合に再試験を行うことがある。

成績評価基準

【評価基準】
定期試験においては、四肢択一問題のほかに、正誤問題、穴埋め問題、筆記試験を出題することがある。90点満点に換算して評価する。
受講態度においては、10点を満点とし、居眠り、スマホいじり、などについて減点する。
定期試験と受講態度を合わせて、60点以上を獲得した場合に単位習得とする。

試験・課題のフィードバック

試験
 ①問題用紙は返却します。
 ②受験者は解答を控えて自己採点に努めて下さい。
 ③再試験を実施する場合、必要に応じて補講時間を設けます。

学修成果 (評価の目安)

理想的な達成レベル(秀・優レベル)

① 歯の欠損に伴う口腔内の変化と病変との関係がわかる(知識・理解)
② 歯の欠損に応じた補綴歯科治療の種類と流れを判断できる(思考・判断・表現)
③ クラウン、ブリッジ、有床義歯の構造と適応がわかる(知識・理解)
④ 補綴歯科治療において歯科衛生士の役割を広く理解する(知識・理解)
⑤補綴歯科治療において歯科技工士の役割と治療との関連がわかる(知識・理解)
       
標準的な達成レベル(良・可レベル)

① 歯の欠損に伴う口腔内の変化がわかる(知識・理解)
② 歯の欠損に応じた補綴歯科治療の流れがわかる(思考・判断・表現)
③ クラウン、ブリッジ、有床義歯の構造がわかる(知識・理解)
④ 補綴歯科治療において歯科衛生士の役割を理解する(知識・理解)
⑤ 補綴歯科治療において歯科技工士の役割がわかる(知識・理解)
  

達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
401050
3030
1010
1010
合計9010100

指定教科書

・最新歯科衛生士教本 咀嚼障害・咬合異常1 歯科補綴 (医歯薬出版)
・最新歯科衛生士教本「歯科診療補助論」(医歯薬出版)
・講義時に配布するプリント

参考図書等

留意事項

・あらかじめ教科書を読んで授業に臨むこと。
・本科目は歯科衛生士国家試験科目のひとつである。