授業科目概要

デジタルワークフローが広く普及する時代となり、CAD/CAMオペレーションと新材料を用いた新しい歯科技工物の製作法の獲得が歯科技工士に求められている。
この実習では、CAD/CAMを用いた一連のデジタルワークフローを体験する。
①スキャンや設計のしやすい模型を考察し、トリミングや分割を行う。
②3次元測定を正しく行い、コンピュータにデータを正確に再現する。
③CADソフトウェアを利用し、歯冠の設計を行う。
④反対側からの天然歯形態のコピーなど応用練習も行う。
⑤CAMデータ作成と機械加工によるクラウン製作を行う。
⑥一連の仕上げ操作により、CAD/CAM冠を完成し、デジタルワークフローについて基礎知識を習得するとともに、今の段階での課題など、将来性、応用性を考察する。


学習目標(一般目標)

歯科用CAD/CAMシステムの機能と構造を理解する
CAD/CAMオペレーションを理解する


学習目標(到達目標)

1. スキャナーの測定方法を説明できる。
2. スキャナーの基本的なオペレーションができる。
3. 3次元CAD/CAMの種類や用語について説明できる。
4. 3次元CADを用いて歯冠設計を行うことができる。
5. 本実習で用いた加工機の加工法やNC入力項目について説明できる。
6. CAMソフトによる加工データ作成オペレーションができる。
7. 加工機を用いて歯冠模型製作ができる。
8. 加工後の調整、研磨を行い完成することができる。


成績評価方法

・作品の提出(60%)
・レポートの提出(30%)
・学習態度:特に機材の都合で発生する待ち時間などの態度(10%)


成績評価基準

・仕上げ処理まで行った作品の提出(60%)
 ソフトウェアや機械の設定間違いの有無(不慮のミスは除く)
 適切な仕上げ処理による完成度で評価する
・デジタルワークフロー,加工機オペレーションの理解度に対するレポート提出(30%)
 レポートは、記述問題で構成する。
 記述問題は、必要なキーワードの有無、自己の考察の有無、内容で評価する。
・実習への取り組みによる学習態度(10%)
 特に加工時の待ち時間などの過ごし方の態度を評価する。
(待ち時間には、文献を見る、インターネット等で調査を行う等の指示がある)
判定は以上の合計、課題提出60点+レポート提出30点+学習態度10点=100点で行う。
 60点以上で合格。不合格の場合、課題およびレポートの再提出を求め評価する。


試験・課題のフィードバック

・レポートは評価後返却する
・課題作品については評価後返却する


学修成果 (評価の目安)

◎理想的な達成レベル
 ①CAD/CAMシステムを理解し、臨床的思考を用いてオペレーションできる
 ②CAD/CAMシステム上でのエラーに対処することができる
○標準的な達成レベル
 ①CAD/CAMシステムの各工程を説明できる
 ②指示の通りオペレーションできる
 ③指定されたモデルを製作することができる


達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
201030
40201070
合計603010100


指定教科書

デジタル教材利用


参考図書等

適宜プリントを配布する
実際にコンピュータや加工機のオペレーションを行う。