授業科目概要

【矯正歯科学】
 頭蓋・顎顔面領域における成長発育およびそれにともなって変化する歯列・咬合関係、正常咬合の要件、不正咬合の種類、障害および治療方法、口腔衛生への影響等を知るためには歯科矯正学の基本的内容理解は不可欠である。本講義では、歯科矯正学の基本的知識、歯科矯正治療の概要ならびに矯正臨床における歯科技工士の役割について修得する。

学習目標(一般目標)

【矯正歯科学】歯科技工士として適切な歯科技工を行うために必要な歯科矯正学についての基本的知識および矯正歯科治療に関わる診療の基本的事項について修得する。


学習目標(到達目標)

【矯正歯科学】
1. 矯正歯科治療の意義と危険性を説明する。
2. 矯正歯科治療の種類と開始時期を説明する。
3. 矯正歯科治療における歯科技工士の役割を説明する。
4. 正常咬合の概念について説明する。
5. 正常咬合のもつべき要件を説明する。
6. 不正咬合の種類、特徴および原因を説明する。
7. 不正咬合によって生じる障害を説明する。
8. 矯正歯科治療における検査と診断のプロセスを説明する。
9. 矯正歯科診断に必要な検査および分析方法を説明する。
10. 側面頭部エックス線規格写真分析について概説する。
11. 矯正装置の分類、構造、機能および適応を説明する。
12. 全身の成長発育様相を概説する。
13. 頭蓋・顎顔面の成長発育について概説する。
14. 歯の移動様式および固定を概説する。
15. 歯の移動と組織反応を概説する。
16. 矯正力と顎整形力の違いを説明する。
17. 保定の定義と主な装置を説明できる。
18. 口腔筋機能療法について説明する。
19. 矯正歯科用器具の名称と使い方を説明する。


成績評価方法

定期試験 100%


成績評価基準

定期試験(国家試験に準拠)
60点以下は再試験とする。


試験・課題のフィードバック

問題用紙は回収しない。後日正答と解説を公表する。


学修成果 (評価の目安)

【小児歯科】
◎理想的な達成レベル
1.小児の成長発育について説明できる【思考・判断】
2.小児の心理的,精神的発達段階を判断し,対応できる【判断・関心・表現】
◎標準的な達成レベル
3.小児の歯科診療内容について説明できる【思考・関心・意欲】

【矯正歯科学】
◎理想的な達成レベル
1.正常咬合と不正咬合の種類がわかる。【思考・判断】
◎標準的な達成レベル
2.不正咬合の診断方法がわかる。【判断・関心・表現】
3.矯正装置の種類と作用、矯正歯科治療に必要な力学と生体反応がわかる。【思考・関心・意欲】


達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
5050
5050
合計100100


指定教科書

最新歯科技工士教本 小児歯科技工学
最新歯科技工士教本 矯正歯科技工学
全国歯科技工士教育協議会編 医歯薬出版

参考図書等

歯科衛生士学科
【小児歯科学】
歯科衛生士シリーズ 小児歯科学(医歯薬出版)
【矯正歯科学】
歯科衛生士シリーズ 歯科矯正学 第2版(医歯薬出版)


留意事項

国家試験科目
歯科技工士国家試験出題基準と歯科技工士モデルコアカリキュラムに対応させて授業を行う。