授業科目概要

咬合異常を予防する小児歯科治療を理解し、そのために用いられる保隙装置および咬合誘導装置について実習する。
本講義は、当校附属歯科診療所における歯科治療の実務経験に基づいて行う。


学習目標(一般目標)

保隙装置(クラウンループ、クラウンディスタルシュー)の役割と製作方法について理解する。
咬合誘導装置(スペースリゲイナー)の役割と製作方法について理解する。


学習目標(到達目標)

保隙装置・咬合誘導装置の目的や製作方法を理解し、課題の装置を製作できる。


成績評価方法

提出された製作装置を100%で評価する。            
提出期限後1週間以内に課題を提出した場合は最高60点を与える。


成績評価基準

提出期限までに提出された課題に60点を与え、以下の項目の仕上がりにより加点する.
 評価項目の達成が4つは秀、3つは優、2つは良、1つは可とする。
 1)クラウンループ                    
  ①ループの自由端の接触状態が適正
  ②ループの立ち上がりが適正
  ③ループ脚部とクラウン部がなめらかにロウ着されている
  ④傷がなく、装置全体に艶のある研磨状態
 2)クラウンディスタルシュー 
  ①シューの垂直部の長さ、方向が適正
  ②シューの水平部の長さ、方向が適正
  ③シューとクラウン部がなめらかにロウ着されている
  ④傷がなく、装置全体に艶のある研磨状態
 3)スペースリゲイナー
  ①切歯唇側線がなめらかに屈曲されている
  ②アダムスクラスプがなめらかに屈曲されている
  ③アダムススプリングがなめらかに屈曲されている
  ④床の形態が適正で床全体が平滑で艶のある状態に研磨されている


試験・課題のフィードバック

課題製作時および提出課題評価後にコメントを返します。


学修成果 (評価の目安)

◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
 ①実習課題における装置の使用目的を理解し、評価基準を充分満たした高い完成度で製作ができる。【知識・理解・思考・判断・技能・表現】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
 ①実習課題における装置の製作ができる。
【関心・意欲・知識・理解・技能】


達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
5050
5050
合計100100


指定教科書

小児歯科技工学実習書(明倫短期大学)
最新歯科技工士教本 小児歯科技工学(医歯薬出版)


参考図書等

講座歯科技工アトラス 3・5・6巻


留意事項

提出期限を守れなかった場合は、自主的に補習時間等を活用し提出期限後1週間以内に課題を提出すること。