授業科目概要

・歯が欠損した口腔の形態と機能を回復、改善するための部分床義歯の基礎技工技術を学ぶ。

附属歯科診療所等における臨床技工の実務経験を通して,実践的な部分床義歯製作法について実習する。(飛田)
附属歯科診療所における歯科補綴治療の実務経験に基づいて行う。(田中、小飯塚)

学習目標(一般目標)

・部分床義歯の知識、製作手順、技工技術を理解し、技能を修得する。
・歯科技工に必要な材料、器具、製作方法を理解し、技能を修得する。
・患者の口腔内へ装着するに相応しい義歯の形態を適切に判断し、表現できるようにする。

学習目標(到達目標)

>個人トレーの製作
 ・サベイングを行い、義歯床と個人トレー外形線を記入できる。
 ・リリーフとブロックアウトを行い、トレー材料の圧接、形態修正、研磨ができる。
>咬合床の製作
 ・作業模型に基準線および咬合床の外形線の記入ができる。
 ・咬合堤を標準的な位置に設定し、ワックス内部に気泡を入れずに完成できる。
>支台装置および連結子の製作
 ・サベイングを行い、着脱方向の決定、等高点およびサベイラインの描記ができる。
 ・クラスプおよびバーの外形線が記入できる。
 ・クラスプ用金属線、屈曲バーの屈曲操作ができる。
>人工歯排列と歯肉形成
 ・前歯部は審美性および発音機能、臼歯部は咀嚼機能を重視し、残存歯と調和した人工歯の排列ができる。
 ・咬頭嵌合位と前・側方運動で人工歯を選択削合し、残存歯に調和した咬合関係を構築することができる。
 ・残存歯と調和した審美性および機能を考慮した歯肉形成ができる。
>義歯の完成(埋没と重合)
 ・ロウ義歯の埋没前準備を行い、レジン填入操作から仕上げ研磨までできる。
※全課題の共通事項
 ・技工操作に適した材料、器具を使用することができる。

成績評価方法

① 実習課題の評価 100%

成績評価基準

① 課題の評価
・各課題評価項目(要領)
  1.指示通りの設計で、製作されている
  2.指示通りの形態に仕上がっている
  3.模型への適合が良好である
  4.表面に不必要な凹凸が無く平滑に仕上がってる

〔備考〕
  ・提出期日に提出された課題を採点対象とする。
  ・提出期日以降(原則提出日より一週間以内)に提出された場合は
   最高60点の評価とする。
  ・課題の提出が期日より一週間を過ぎる場合は担当教員と相談すること。
  ・未提出課題は採点対象外とする。
  ・全課題の平均点を実習課題評価点とする。
  ・各ステップで教員の指導を必ず受けること。

試験・課題のフィードバック

○提出課題の採点後、課題と検印表を返却する際に出来栄えと技術的な課題について直接伝えます。

学修成果 (評価の目安)

指定期日に課題を提出した者に60点(可)を与え、評価項目により加点する。
【提出課題の評価方法】
 ・評価項目1~4の達成度により評価する
  秀 :90点以上 評価項目1,2,3,4 が完成度高くできている
  優 :89~80点 評価項目1,2,3,4 ができている 
  良 :79~70点 評価項目1,2,3 ができている  
  可 :69~60点 評価項目1,2ができている    
  不可 :59点以下 提出遅延で減点対象である場合。
 

【注意事項】
 ・決められた期日に課題提出できるよう取り組むこと。
 ・出席回数が4/5に満たない場合、放棄となる。(ガイドブックより引用)

達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
100100
合計100100

指定教科書

・有床義歯技工学基礎実習書 全部床義歯(明倫短期大学)
・有床義歯技工学基礎実習書 部分床義歯(明倫短期大学)
・最新歯科技工士教本 有床義歯技工学(医歯薬出版)
・配布資料

参考図書等

・パーシャルデンチャーテクニック (医歯薬出版)
・クリニカルクラスプデンチャー(医歯薬出版)
・症例に応じたパーシャルデンチャーの設計マニュアル(学建書院)

留意事項

◦ 実習講義で各装置の目的や技術的根拠を理解しながら取り組むこと。
◦ 学修成果を得る為に、自己判断で実習を進めないこと。
◦ 各工程で必ず教員の指導と検印を受けること。
◦ 不明な事は必ず質問をすること。
◦ 配付資料は実習書にファイリングすること。
◦ 次の場合、真摯に取り組む姿勢が無いものとみなす。
  ・授業中の私語
  ・周囲の迷惑となるような発言や行動
  ・不必要な携帯電話の操作、自席以外での実習や室内の徘徊
  ・実習室から無断退出した場合
  ・その他、学生として相応しくない行為等