授業科目概要
要介護者や障害者の口腔・顎・頸・顔面領域の形態と機能の支障や疾病の回復をはかるため、歯科領域の機能への支援や指導・生活復帰の訓練について総合的に理解させ、歯科介護の意義、目的および介護の基礎知識、技術を修得させる。(江川・計良)
学習目標(一般目標)
要介護者の病状、心身の状況およびその置かれている環境を的確に把握し、口内環境を整備し確実に食物を捉え、よく噛みおいしく味わい、うまく嚥下し会話を楽しみ笑顔で日常生活ができるように支援する知識・技術を修得する。
学習目標(到達目標)
1.加齢や疾病により歯科領域の機能障害が生じ、日常生活に支障をきたした要介護者等について理解する。
2.歯科介護にかかわる用語について学ぶ。
3.介護予防の目的について理解する。
4. 高齢有病者の歯科的特徴について理解する。
5.歯科領域の五大機能について理解する。
6.歯科介護の内容と効果的リハビリテーションの目的について理解する。
7.歯科介護の手順と方法について学ぶ。
8.歯科介護で使用する器材、薬剤について理解する。
9.要介護者、障害者の日常生活での身の回りの器機・家具についての操作方法を理解する。
成績評価方法
以下により総合的に評価する。
1.定期試験 50%
2.受講態度 10%
2.課題に対する予習と発表 20%
3.実習の課題レポート 20%
成績評価基準
①歯科技工士学科担当部分
1.受講態度 私語、居眠り、無断遅刻、無断欠席の場合に減点する。
2.課題に対する予習と発表 発表内容と発表のわかりやすさを評価する。
3.課題レポートで評価をする。
試験・課題のフィードバック
<提出物>
・コメントをつけて返却する。
<課題>
・レポート提出の場合は、添削後に返却
学修成果 (評価の目安)
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
・講義内容および実習の意味を理解し、対象に合った歯科介護ができる。
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
・試験に合格する。
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 50 | 5 | 55 | ||
2 | 10 | 10 | 5 | 25 | |
3 | 10 | 10 | 20 | ||
合計 | 50 | 20 | 20 | 10 | 100 |
指定教科書
はじめて学ぶ歯科衛生士のための歯科介護第3版(医歯薬出版)
歯科介護ハンドブック(医歯薬出版)
参考図書等
参考資料
介護支援専門員基本テキスト(長寿社会開発センター)
歯科衛生士のための摂食嚥下リハビリテーション第2版(医歯薬出版)
留意事項
歯科衛生士学科2学年との共修講義とする。
講義形式:パソコン、ビデオ等も使用する。
演習・実習:当日の実習に必要な持ち物リストは後日連絡をする。
学生への要望:知識・技術のみでなく要介護者等の心身の状況を理解する。
講義・実習で得た知識・技術は臨地実習で応用するために、実習前には復習をする。