授業科目概要

顎口腔の機能を十分理解し、下顎運動における生体の動きと咬合器上の模型の動きを比較検討する。

附属歯科診療所等における臨床歯科技工(飛田)の実務経験を通して,実践的な顎口腔機能を体験しながら実習する。


学習目標(一般目標)

学生相互による印象採得体験実習から自身の研究用模型を製作し、フェイスボウレコードを採得することにより、頭蓋の基準平面とフェイスボウの取り扱いを学ぶ。
次に学生は自身の研究用模型から歯列状態を知り、それを半調整性咬合器にフェイスボートランスファーを行う。これにより自らの咬合関係や下顎運動を観察しながら咬合器の構造と基礎的操作技術を習得し理解する。
オーラルアプライアンスの種類と目的を理解する。


学習目標(到達目標)

・概形印象採得後に石膏を注入し自らの研究用模型を製作できる。
・フェイスボーレコードを理解し、半調節性咬合器に上顎模型をフェイスボー
 トランスファーすることができる。
・前方チェックバイトを用いて半調節性咬合器の調節(矢状顆路傾斜角)がで
 きる。
・咬合診断し自らの咬合様式を分析し説明できる。
・オーラルアプライアンスの中のマウスピースの目的と効果を説明できる。


成績評価方法

【成績評価方法】
①課題提出(80%)
 ・研究用模型の完成度(20%)
 ・フェイスボウ操作の理解度(20%)
 ・咬合器装着(矢状顆路調節を含む)の完成度(10%)
 ・咬合診査の理解度(20%)
 ・オーラルアプライアンス(マウスピース)の製作(10%)
②小テスト(20%)
 ・概形印象採得
 ・フェイスボウ操作
 ・矢状顆路調節
 ・咬合接触と咬合様式
 ・マウスピースの目的


成績評価基準

【評価基準】
①課題提出(提出した課題について、完成度と理解度を評価する)
 ・研究用模型の完成度
 ・フェイスボウ操作の理解度
 ・咬合器装着(矢状顆路調節を含む)の完成度
 ・咬合診査の理解度
 ・マウスピースの製作手順の理解度と完成度
②小テスト(3回実施)
 ・フェイスボウトランスファーの理論と術式について説明できる
 ・矢状顆路調節のしくみを説明できる
 ・咬合接触と咬合様式を説明できる
 ・マウスピースの目的と効果を説明できる


試験・課題のフィードバック

 課題
  ①小テスト
   ・問題用紙および回答用紙は一体型とし採点後返却します。
   ・間違った問題は必ず正解を調べてください。
  ②課題
   ・各ステップ毎に採点をします。
   ・採点後、評価基準による結果を伝えます。


学修成果 (評価の目安)

秀、優:①研究用模型製作を自分でできる
    ②フェイスボウの操作が自分でできる
    ③咬合器の調節が自分でできる(矢状顆路調節を含む)
    ④咬合診査を判断できる
    ⑤マウスピースの製作を自分でできる
良、可:①協力しながら研究用模型を製作できる
    ②協力しながらフェイスボウ操作ができる
    ③咬合器の調節を協力しながらできる
    ④サポートを受けながらマウスピースを製作できる


達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
202040
6060
合計2080100


指定教科書

教科書 顎口腔機能学(医歯薬出版)
実習書(明倫短期大学)


参考図書等

歯科技工別冊 目でみる顎口腔の世界 (医歯薬出版)