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授業科目概要
口腔衛生学は、本来、衛生・公衆衛生学の一分野であるが歯科/口腔保健の特異性からこの分野をぬきだして学ぶ。歯・口腔の機能維持・増進を目的に歯・口腔の正常な状態、歯科疾患や異常の原因をよく知り、その予防、健康管理の方法について理解する。さらに、公衆歯科衛生/地域歯科保健活動に必要な歯科疾患の疫学の基礎として保健情報統計学について学ぶ。
大学附属病院や附属歯科診療所、WHOにおける勤務経験を通して、実践的な講義をする。
学習目標(一般目標)
口腔衛生学の理解と実践は歯科衛生士任務の基礎となる。そのため口腔衛生学の基本を十分理解し、興味と意欲をもって実習に臨み、口腔の2大疾患ほかの予防が実践できるよう学習・体験する。
学習目標(到達目標)
1:歯科疾患の疫学について概要がわかる
2:う蝕の病態を総合的に理解する
①う蝕の発生メカニズムがわかる
②う蝕の発生要因がわかる
3:う蝕予防の概要を理解する
①う蝕の活動性の測定方法を、総合的に理解する
②う蝕予防に何が必要かを、総合的に理解する
4:フッ化物によるう蝕予防処置を理解する
①フッ化物応用の現状について理解する
②フッ化物の代謝・毒性について理解する
③フッ化物によるう蝕予防方法について、総合的に理解する
④フッ化物のう蝕予防メカニズムについて理解する
5:歯周疾患や他の口腔疾患・異常の予防について考える。
6:保健情報と保健統計,情報の収集・分析方法を理解する。
成績評価方法
以下により総合評価を行ない合否を判定する
1.定期試験 90%
2.学習態度 10%
成績評価基準
定期試験
国家試験に準じた4択問題(約80%)と記述問題(約20%)を出題する。
学習態度
タブレット上での応答(デジタル学習教材の進行にあわせたフォローアッ
プ,質疑応答などリアルタイム授業参加の状況,小テスト結果)
毎回の講義中に行う小テストの結果を利用して学習態度を主観評価する。
評価点(1+2)60%以上を及第基準とし達しない場合、再試験を行う。
試験・課題のフィードバック
試験問題は回収せず,模範解答はmoodle上に掲示する。
学修成果 (評価の目安)
1:歯科疾患の疫学について概要が説明できる(良・可レベル)【思考・判断・表現】【関心・意欲】
2:う蝕の病態を総合的に説明できる(良・可レベル)
①う蝕の発生メカニズムがわかる【知識・理解】
②う蝕の発生要因がわかる【知識・理解】
3:う蝕予防の概要を説明できる(良・可レベル)
①う蝕の活動性の測定方法がわかる【知識・理解】
②う蝕予防に何が必要かわかる【思考・判断・表現】
4:フッ化物によるう蝕予防処置を説明できる(良・可レベル)
①フッ化物応用の現状についてわかる【思考・判断・表現】【関心・意欲】
②フッ化物の代謝・毒性についてわかる【知識・理解】
③フッ化物によるう蝕予防方法についてわかる【知識・理解】
④フッ化物のう蝕予防メカニズムについわかる【知識・理解】
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 2 | 7 | ||
2 | 5 | 2 | 7 | ||
3 | 50 | 2 | 52 | ||
4 | 10 | 1 | 11 | ||
5 | 10 | 1 | 11 | ||
6 | 10 | 2 | 12 | ||
合計 | 90 | 10 | 100 |
指定教科書
最新歯科衛生士教本 保健生態学(医歯薬出版)
最新歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論(医歯薬出版)
最新歯科衛生士教本 保健情報統計学(医歯薬出版)
参考図書等
口腔保健・予防歯科学<第4版>:安井利一、宮崎秀夫、他 編(医歯薬出版)
留意事項
国家試験科目
歯科衛生士として日常的に取り組むことになる教科です。したがって,複数の講義・実習科目の学習基盤となる内容なので,十分に理解するようにしてください。
- 教師: 宮﨑 秀夫