授業科目概要

 口臭は主として口腔の劣悪な環境に起因することがわかっている。口腔の環境評価のひとつとして口臭検査の意義がある。歯科保健指導上,衛生学・公衆衛生学を疫学的手法から身近な個人の保健/健康問題にまで普遍化し,また,人間集団の健康という視点でそれらをどう理解し解決していくかを認識し考える。
口臭専門外来の治療経験を通して、実践的な講義をする。(宮﨑)


学習目標(一般目標)

 口臭の原因,検査,予防・治療法を理解し,口腔環境指標の一つとして歯科保健指導を行っていく上で必要な知識を養う。


学習目標(到達目標)

1:口臭の臨床的意義について理解できる
2:口臭の原因を理解する
 ①口臭の発生メカニズムがわかる
 ②口臭の発生要因がわかる
3:口臭検査の測定方法を理解する
4:口臭の予防・治療法を理解する


成績評価方法

 出席日数を満たした学生に対して,学期末に筆記試験を課し,この成績と授業参加態度の総合判定とする。
 評価方法の割合:筆記試験60%,受講態度(ディベート)20%,レポート20%。


成績評価基準

 評価項目:筆記試験および受講態度.試験は国家試験に準じた選択問題を中心に出題する。
 評価点の合計60%以上を及第基準とし,満たない場合は再試験を行う。


試験・課題のフィードバック

 試験問題は回収せず,解答は学生へmoodle上に提示する。


学修成果 (評価の目安)

理想的な達成レベル
 学習目標にあげた知識を全て身に付ける。
標準的な達成レベル
 学習目標にあげた中で,少なくとも歯科が関わることに関する知識を身に付ける。


達成度の評価

ディプロマポリシー定期試験レポート課題受講態度合計
55
51015
201030
10515
101020
10515
合計5545100


指定教科書

最新歯科衛生士教本 保健生態学(医歯薬出版)


参考図書等

1. 臨床家のための口臭治療のガイドライン(八重垣 健編著),クインテッセンス出版,東京,2000.
2. 口臭ケアー要介護者の快適な生活のために(宮崎秀夫・八重垣健編集),医歯薬出版,東京,2003.
3. 予防歯科実践ハンドブック,医歯薬出版,東京,2004.
4. 口臭診療マニュアル:EBMに基づく診断と治療(宮崎秀夫編),第一歯科出版,東京,2007.