授業科目概要
歯周病予防処置実習Ⅰにおいて習得したスケーリング技術を相互実習で体験し,さらに超音波スケーラー,エアスケーラーの使用法や術前後の処置,器材の後始末,メインテナンス,症例検討の進め方について修得する.
本講義は、大学病院・歯科医院における歯周病予防の実務経験に基づき行う.(計良・天池)
学習目標(一般目標)
歯周病予防・治療時に必要な歯周組織検査法,予防診断,スケーリング技術を習得する。
学習目標(到達目標)
1.歯周組織検査ができる.
2.歯周組織検査結果を患者に説明できる.
3.超音波スケーラー,エアスケーラーの原理と特徴を理解する.
4.超音波スケーラー,エアスケーラーを操作できる.
5.歯面研磨,貼薬ができる.
6.スケーリング後のメインテナンスができる.
7.スケーリング時に使用する薬剤について理解し,使用・管理ができる.
8.PMTCの目的・方法・使用キットを理解し,PMTCができる.
9.相互実習によりスケーリングができる.
10.シャープニングができる.
11.症例検討の目的・進め方を理解する.
12.症例検討ができる.
成績評価方法
以下のものによる総合判定とする.
①定期試験 50%
②実技試験 50%
成績評価基準
①定期試験(100点)
・講義内容の範囲より、選択問題・筆記問題とする。
・なお、筆記問題は、重要なキーワードや図を使い、論理的に簡潔にまとめているかをみる。
②実技試験(100点)
・口腔内の状態把握試験 (30%)
・歯石除去法(相互)(40%)
・歯面研磨法(相互)(20%)
・プロービング法(マネキン上)(10%)
定期試験および実技試験は100点満点とし,各々が60点以上の場合,合格とする.不合格の場合は、各々について再試験を行う.
試験・課題のフィードバック
〈試験〉
・試験問題は回収しない
・模範解答を教室に掲示する
・質問や採点等に疑問のある場合には, 点数の返却後3日以内に担当教員に申し出ること
〈実技試験〉
・試験後は試験内容および結果についてのフィードバックを個々に行う
・不足な点については補習を行う
学修成果 (評価の目安)
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
①歯周組織検査結果を患者に説明できる【知識・理解】
②相互実習により、患者の口腔内状況に応じた歯石除去法ができる【知識・技能】
③症例検討ができる知識・技能】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
①歯周組織検査ができる【技能】
②超音波スケーラー、エアスケーラーを操作できる【技能】
③相互実習により歯石除去ができる【技能】
④歯面研磨、貼薬ができる【技能】
⑤シャープニングができる【技能】
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | |||||
2 | |||||
3 | 50 | 50 | |||
4 | 50 | 50 | |||
5 | |||||
6 | |||||
合計 | 50 | 50 | 100 |
指定教科書
・最新歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論(医歯薬出版)
・基礎実習(明倫短期大学)
参考図書等
・最新歯科衛生士教本 歯周病学
・別冊 歯科衛生士 ワンランクアップ・PMTC(クインテッセンス)
・歯界展望MOOK PMTC2(医歯薬出版),
・最新歯科衛生士教本 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組みⅠ 保健生態学
・口腔衛生学(一世出版)
・最新歯科衛生士教本 歯周疾患
・歯周病診断のストラテジー(医歯薬出版)
・歯周病学(永末書店)
・トータルスケーリングテクニック(医歯薬出版)
・教材資料
留意事項
・スケーリング技術の習得のみでなく,患者の反応を見ながら全身状態に注意を払って施術する習慣を身につける.
・感染予防対策を遵守し実習に臨むこと.
・講義を欠席した場合は,次講義までに欠席回の講義内容をまとめ提出する.
・実習前の講義を欠席した場合,その後の実習は見学となる.
・タブレット端末等を使用するため,忘れず持参する.(スマートフォンは許可しない)
・忘れ物がある時は実習を許可しない場合があるため,持ち物を必ず確認して実習に臨むこと.
・それぞれの実技試験に合格しない場合は,登院判定に合格しない.