授業科目概要
CAD/CAMシステムを中心としたデジタル技術の発展による新しい歯科技工において,必要とされる生体情報の活用と,歯科技工装置の品質向上に寄与する高い精度を求める計測や加工法について学び,近未来の歯科技工について更なる発展の可能性を探る.
学習目標(一般目標)
ICTを利用した生体情報の取り扱い方法を学び,具体的な症例を用いて計測,設計および加工実習を行い,ジルコニア等の新素材の加工について考察する.
生体情報の収集とそれに関連したデータをコンピュータ上に構築し、デジタル技術を正確に利用することで、患者の生体情報に適合するより精度が高く、高品質の歯科技工装置を設計、製作することを目標とする。
学習目標(到達目標)
1.生体情報の収集方法について考察し、データの構築ができる
2.文献等を調べ、最新のデジタルテクノロジーを理解する
3.3次元計測方法について理解し、高精度計測を行うことができる
4.CAD(設計)のオペレーションについて理解する
5.CAM(製造)を用いた3次元加工について理解する
6.CAE(解析)について、役割と目的について理解する
成績評価方法
1.文献レビューをプレゼン形式で行う(30%)
2.製作装置(設計データ、加工物)の評価(30%)
3.CAD/CAMに関するレポート(40%)
合格点に達しない場合、レポートの再提出を行う。
成績評価基準
・文献レビュー
最新のデジタルテクノロジーに関する文献を探し、プレゼン形式で紹介する
①文献を理解し、うまくまとめて紹介している(10%)
②図表を用い、その意味を説明できている(10%)
③スライドや資料をわかりやすく作成している(10%)
・デジタルテクノロジー
①適切なスキャン操作を自身で行うことが出来る(10%)
②CADオペレーションを十分行うことが出来る(10%)
③加工データを作成し、加工機や3Dプリンターを動かすことができる(10%)
・CADに関するレポート
①課題(レポートのテーマ)に合わせ、適切な文献等の資料の調査を行い、バックグラウンドを理解した上で、適切にレポートにまとめている(20%)
②自身の考察や感想が十分に含まれている(20%)
試験・課題のフィードバック
・レポートは評価後返却する
・課題作品については評価後返却する
学修成果 (評価の目安)
◎理想的な達成レベル
①CAD/CAMシステムを理解し、臨床的思考を用いてオペレーションできる
②CAD/CAMシステム上でのエラーに対処することができる
③データや作品の品質を分析することができる
○標準的な達成レベル
①CAD/CAMシステムの各工程を説明できる
②指示の通りオペレーションできる
③指定されたモデルを製作することができる
④品質データを収集することができる
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | |||||
2 | 25 | 25 | 50 | ||
3 | 25 | 25 | 50 | ||
合計 | 50 | 50 | 100 |
指定教科書
適宜プリント利用
参考図書等
参考書 歯科用CAD/CAMハンドブック(山本貴金属地金株式会社)
留意事項
・配付資料はファイリングすること