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授業科目概要
歯科衛生士を目指す者として,保健・医療・福祉に関わることの意義をみつけ,専門職として必要なことは何か、なにを学ぶのかを理解し、その後の学習態度、心構えなどを養う。
歯科疾患および歯科医療の概要を解説し、今後開始される歯科専門科目に対する動機づけを図る。
歯科大学附属病院や附属歯科診療所における勤務経験を通して、実践的な講義・実習をする。(宮﨑・小松・江川)
学習目標(一般目標)
歯科衛生士の業務内容・歴史・職域・関係法規および保健・医療・福祉関係職種の概要、歯科衛生士を取り巻く環境について理解し、目指す職業をイメージし、意欲をもって学習する態度を身につける。
歯科領域における疾患にはどのようなものがあり、その治療がどのように行われるかについての概要を理解する。
学習目標(到達目標)
【歯科衛生士概論】
1. 歯科衛生と健康との関わりを理解する。
2. 歯科衛生活動領域と関係職種およびチーム医療について理解する。
3.歯科衛生士の誕生と歩み(歴史)、歯科医療および歯科衛生業務の発展について理解する。
4.歯科衛生過程を理解する。
5.歯科衛生業務の法的性格と歯科衛生士の義務を理解する。
6.歯科衛生業務と求められる技能について説明できる。
7.歯科医療の特異性を理解し、説明できる。
8.患者の権利および歯科衛生士の倫理について理解する。
9.歯科衛生活動の場と就業実態を理解する。
11.歯科衛生士の社会組織と活動を理解する。
12.世界の歯科衛生士の現状を理解する。
13.期待される歯科衛生士像について理解する。
14.自分の目指す歯科衛生士像を示せる。
【歯科臨床の基礎】
1.医療と歯科医療に共通する倫理や歯科医療独特の問題を理解する。
2.歯科医療従事者の役割と現状を理解する。
3.患者心理を理解し患者対応の方法を考える。
4.歯科診療所の概要と歯科診療の流れを理解する。
5.歯および口腔の基礎知識を学び、歯科疾患の概要を理解する。
6.歯科治療の一般的な流れを理解する。
7.歯科臨床(保存・歯周・補綴・口外・小児・矯正・高齢者・障害児)における治療の概要を理解する。
成績評価方法
以下による総合的に評価する。
①定期試験 (100%)
歯科臨床の基礎 100点満点の50%
宮﨑・小松担当時間数で点数を配当する
歯科衛生士概論 100点満点の50%
江川担当時間数で点数を配当する
成績評価基準
①定期試験
講義内容の範囲より、選択問題・筆記問題とする。
なお、筆記問題は、重要なキーワードを使い、論理的に簡潔にまとめているかをみる。
合計点が60点に満たない場合は再試験を行う。
試験・課題のフィードバック
問題用紙は回収しない。
回答用紙は返却または模範回答を掲示する。
学修成果 (評価の目安)
【歯科臨床の基礎】
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
① 医療従事者ー患者関係を体現できる【関心・意欲】
② 歯科臨床の概略を理解し、関連性がわかる【知識・理解】
③ 歯および口腔の基本的な構造が説明できる【知識・理解】
④ 歯の方向用語が説明できる【知識・理解】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
① インフォームドコンセントなど、医療従事者ー患者関係を理解する【関心・意欲】
② それぞれの診療科の意味を理解している【知識・理解】
③ 歯の基本的な構造を理解している【知識・理解】
【歯科衛生士概論】
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
①期待される歯科衛生士像を理解し、自分の目指す歯科衛生士像を述べられる。
②歯科衛生過程について理解し、課題に応用できる。【技能】
③患者の権利および歯科衛生士の倫理について理解する。【思考・判断・表現】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
①歯科衛生士の四大業務と活躍の場およびチーム医療が分かる。【知識・理解】
②歯科衛生士に求められる技能について説明できる。【知識・理解】
③歯科医療の特異性を理解し、説明できる。【知識・理解】
④歯科衛生士の誕生と歩みが分かる。【知識・理解】
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | 10 | |||
2 | 20 | 20 | |||
3 | 55 | 55 | |||
4 | 10 | 10 | |||
5 | 5 | 5 | |||
6 | |||||
合計 | 100 | 100 |
指定教科書
・最新歯科衛生士教本 歯科衛生学総論(医歯薬出版)
・教科書にないデータについては、プリントを配布する。
参考図書等
・歯科保健関係統計資料(一般財団法人 口腔保健協会)
・国民衛生の動向(一般財団法人 厚生統計協会)
・よくわかる歯科衛生過程(医歯薬出版)
・歯科衛生ケアプロセス実践ガイド(医歯薬出版)
・最新歯科衛生士教本 歯の硬組織・歯髄疾患 保存修復・歯内療法(医歯薬出版)
・最新歯科衛生士教本 咀嚼障害・咬合異常1 歯科補綴(医歯薬出版)
・新歯科衛生士教育マニュアル 歯科臨床の基礎と概論(クインテッセンス出版)
・教材資料
留意事項
・入学後、最初に始まる教科であり、その後の多くの教科を学ぶ意義を理解する上で大切である。
・国家試験科目
・学問的知識のみでなく、希望をもって歯科衛生士を目指して学習する意欲を喚起する。
・臨床系専門科目の基礎となる部分です。まずは、実際の歯科診療の概要を理解しましょう。